大麻の部位別用途:医療品から食品、化粧品まで幅広い可能性

大麻の部位別用途:医療品から食品、化粧品まで幅広い可能性

大麻は、古くから繊維や食用油として利用されてきただけでなく、近年では医療分野での注目も高まっています。しかし、そのイメージとは異なり、大麻の部位によって様々な用途があり、それぞれ異なる効果や効能を持っています。

異なる効果について、下記に記載します。


 

穂:医療品

大麻の穂の部分は、麻花(マカ)と魔墳(マフン)に分けられ、それぞれ以下のような効果・効能が期待されています。

  • 麻花(マカ)
    • リュウマチ: 関節の痛みや炎症を緩和
    • 健忘症: 記憶力や集中力を高める
    • 悪性オデキ: 腫瘍の成長を抑制
  • 魔墳(マフン)
    • 鎮痛: 痛みを和らげる
    • 鎮痙: 筋肉のけいれんを止める
    • 痛風: 関節の激しい痛みや腫れを抑える
    • 関節炎筋肉痛: 関節炎や筋肉痛による痛みを緩和
    • てんかん: てんかん発作を抑制
    • 不眠症: 睡眠導入を促進し、睡眠の質を改善
    • 喘息: 気管支を広げ、呼吸を楽にする

これらの効果は、大麻に含まれるTHCやCBDなどの成分によるものです。近年では、これらの成分を抽出した医療用大麻が、慢性疼痛や難治性てんかんなどの治療に効果があるとして注目されています。

種:食品・食用油・化粧品・石鹸

大麻の種子は麻子仁(マニシン)と呼ばれ、以下の用途で利用されています。

  • 食品: 栄養価が高く、必須脂肪酸やたんぱく質、ビタミンなどを豊富に含む。そのまま食べたり、すりつぶしてペースト状にして料理に使用したりする。
  • 食用油: 良質な不飽和脂肪酸を多く含み、健康的な食用油として利用される。
  • 化粧品: 保湿効果や抗酸化作用があり、スキンケア製品などに配合される。
  • 石鹸: 肌に優しい洗浄成分として、石鹸などに使用される。

麻子仁は、古くから中国の伝統医学で滋養強壮や便秘解消などの目的で使用されてきました。近年では、その栄養価や機能性に着目した商品開発が進んでいます。

葉:医療品・肥料・飼料

大麻の葉は麻葉(マヨウ)と呼ばれ、以下の用途で利用されています。

  • 医療品: マラリアや喘息などの治療薬として使用される。
  • 肥料: 栄養価が高く、土壌改良効果もある。
  • 飼料: 家畜の飼料として利用される。

麻葉は、ビタミンやミネラル、食物繊維などを豊富に含んでいます。近年では、その栄養価や機能性に着目した健康食品やサプリメントも開発されています。

茎、皮:糸・ロープ・織物・編み物

大麻の茎や皮は麻皮(マヒ)と呼ばれ、以下の用途で利用されています。

  • : 丈夫で耐久性に優れ、衣服やロープなどに使用される。
  • ロープ: 船舶や建物の資材などに使われる。
  • 織物: 麻布やキャンバスなどの織物を作る。
  • 編み物: カゴや帽子などの編み物を作る。

麻皮は、古くから衣服や住居などの材料として利用されてきました。近年では、その天然素材としての良さが見直され、エコ素材として注目されています。

根:医療品

大麻の根は麻根(マコン)と呼ばれ、以下の効果・効能が期待されています。

  • 止血: 止血効果があり、傷口の治癒を促進する。
  • 淋病: 淋病の治療薬として使用される。
  • 血崩: 血崩を止める。
  • 帯下: おりものの異常を改善する。
  • 打身: 打撲傷や捻挫などの痛みを和らげる。

麻根は、古くから中国の伝統医学で止血や鎮痛などの目的で使用されてきました。近年では、その効果・効能を裏付ける科学的な研究が進められています。

 


 

まとめ

大麻は、部位によって様々な用途があり、それぞれ異なる効果や効能を持っています。医療品から食品、織物まで幅広い可能性を秘めた植物と言えます。

 

上記で大麻について部位別で説明しましたが、日本では大麻の中のCBDのみが合法とされています。

CBDがどの部位から抽出されているか、詳しい記事はこちら》

 

ブログに戻る